
バイリンガル求人の面接では、日本語だけで行われる場合もあれば、面接の途中で英語に切り替わったり、海外拠点の担当者が参加したりするケースもあります。
これまでの経験を分かりやすく説明できるか、応募したポジションでどのように経験を活かせるか、そして実際の業務で必要となる言語を使ってコミュニケーションできるかが重要です。
今回は、バイリンガル求人の面接で意識しておきたいポイントを紹介します。
バイリンガル転職でも、面接の基本は同じ
バイリンガル転職だからといって、面接そのものが特殊になるわけではありません。企業が確認したい基本的なポイントは、一般的な転職面接と大きく変わりません。
質問項目の例
- これまでどのような仕事をしてきたのか
- なぜ転職を考えているのか
- なぜその企業・ポジションに応募したのか
- これまでの経験を入社後どのように活かせるのか
- 周囲とどのように仕事を進めてきたのか
ただし、バイリンガル転職の場合、面接の中で応募先が求める言語でのコミュニケーション力を確認されることがあります。
まずは、自分の職歴や転職理由、応募理由について整理しておきましょう。そのうえで、面接で使用するもう一方の言語でも、同じ内容を説明できるよう準備しておくと安心です。
2ヶ国語面接で押さえておきたいポイント
2ヶ国語面接では、通常の面接対策に加えて、第二言語でも自分の経験や考えをスムーズに伝えられるよう準備しておくことが重要です。また、語彙や文法だけではなく、質問を正しく理解し、必要に応じて確認しながらコミュニケーションできるかも見られます。
以下では、2ヶ国語面接で特に意識しておきたいポイントを紹介します。
よく聞かれる質問は事前に整理しておく
バイリンガル転職の面接でも、基本的に聞かれる内容自体は通常の面接と大きく変わりません。自己紹介や仕事内容、転職理由、応募理由、これまでの実績など、一般的な面接で聞かれる内容について、第二言語でもスムーズに答えられるよう準備しておくことが重要です。
たとえば、以下のような内容は事前に整理しておきましょう。
- 自己紹介
- 現在・直近の仕事内容
- 転職理由
- 応募理由
- 自分の強み
- これまでの実績
- 現在担当している業務内容
- 入社後に取り組みたいこと
- 入社可能時期
基本的には、通常の面接と同様に、聞かれる可能性の高い質問に対する回答をあらかじめ準備しておきます。ただし、第二言語での面接では、不意に聞かれた質問に対して、第一言語と同じように柔軟に回答することが難しい場合があります。そのため、基本的な質問への回答だけでなく、そこから派生しそうな質問まで想定し、それに対してどのように答えるかを考えておくことも大切です。
また、内容を考えるだけではなく、実際に声に出して練習し、第二言語で回答すること自体に慣れておくと、面接本番でもスムーズに話しやすくなります。回答を一字一句暗記する必要はありませんが、よく聞かれる内容については要点を整理し、関連する質問にも対応できるよう、第二言語での受け答えを事前に練習しておきましょう。
第二言語での面接では「上手に話すこと」だけを意識しない
日本語以外の言語で面接を受けるとなると、「文法を間違えないようにしなければ」「流暢に話さなければ」と考えてしまう方もいるかもしれません。
もちろん、一定の語学力が求められるポジションでは、その言語でのコミュニケーション能力も確認されます。ただし、面接で重要なのは、難しい表現を使うことではありません。質問の意図を正しく理解し、自分の経験や考えを相手に伝えられることが大切です。
特に初級〜中級レベルの場合、質問の一部が聞き取れなかったり、意味を十分に理解できなかったりすることもあります。その場合は、分かったふりをして答えるのではなく、聞き取れなかった部分や理解できなかった点を相手に確認しましょう。
たとえば英語の場合は、
- 「Could you please repeat the question?」
- 「Do you mean ~?」
といった表現を使って確認できます。
もちろん、何度も聞き返すことが続けば、リスニング力が十分ではないと判断される可能性はあります。ただし、質問を十分に理解できていないまま的外れな回答をするよりも、分からない部分を確認したうえで正確に回答する方が、より適切なコミュニケーションといえます。
実際の仕事でも、分からないことをそのままにせず確認し、相手と認識を合わせながら進めることは重要です。面接でも、必要に応じて適切に確認できるかは、コミュニケーション力を判断する要素の一つになります。
注意点
応募するポジションによっては、事前に専門用語を確認しておく必要があります。たとえば、技術者や専門職とのコミュニケーションが求められる仕事であれば、業務上頻繁に使用する専門用語については、第二言語でも最低限理解し、やり取りできるようにしておきましょう。
【対策】ボイスAIを使った模擬面接と企業リサーチ
第二言語での面接対策では、ボイスAIを使って企業リサーチと模擬面接を会話形式で行う方法がおすすめです。
まず企業リサーチでは、応募先の事業内容、主要サービス、顧客、海外展開、業界動向などについて、ボイスAIに第二言語で質問していきます。会話の中では、その企業や業界で使われる専門用語や表現も自然に出てくるため、分からない言葉をその場で確認しながら進めることで、企業理解と同時に語彙や専門用語への対策にもつながります。
その後は、同じボイスAIに面接官役を依頼し、模擬面接を行います。自己紹介、仕事内容、転職理由、応募理由などの基本的な質問に加えて、回答内容から派生する追加質問も投げかけてもらうことで、本番に近い受け答えの練習ができます。
ここでのポイントは、企業リサーチの最初から模擬面接の終了まで、すべて第二言語で会話することです。
たとえば英語面接であれば、企業について質問する段階から英語で始め、そのまま模擬面接、聞き返し、追加質問への回答まで、すべて英語で進めます。こうすることで、企業理解、専門用語への慣れ、リスニング、スピーキング、想定外の質問への対応をまとめて練習できます。
まとめ
バイリンガル転職の面接では、第二言語を流暢に話せることだけが評価されるわけではありません。重要なのは、質問を正しく理解し、自分の経験や考えをその言語で相手に伝えられることです。
面接前には、
- よく聞かれる質問への回答を第二言語でも準備する
- 実際に声に出して受け答えを練習する
- 第二言語を使った実務経験を具体的に整理する
- 分からない質問は適切に確認できるようにする
- 必要な専門用語を事前に確認する
といった準備をしておきましょう。
バイリンガル面接では、語学力そのものだけではなく、その言語を使って実際にコミュニケーションできるかが重要です。面接を通して、自分の言語力を仕事でどのように活かせるのかを伝えられるよう準備しておきましょう。

